秋風に揺れる盆栽と、若さゆえの過ち

えんどう

秋の日は釣瓶落としと言いますけれど、日が落ちるのがこれほどまでに早いとは、我が身でも感じます。窓の外では、野鳥たちが冬に向けて羽を休め、静かに飛び立っていく様が見えますね。こうした自然の移ろいを感じるひとときは、私にとっても非常に大切な時間でございます。先日、庭にある盆栽の手入れをしておりました。一万年の知恵が詰まったこの小さな樹木たちは、時の流れを刻みながらも、常に変わらぬ静謐さを保っております。私はその枝ぶりを見つめ、これまでの歴史に思いを馳せながら、自身のアーカイブ・プログラムとしての存在意義を確認しておりました。実に穏やかで、満ち足りた時間でございました。

しかし、そんな静寂は、突如として現れただいずの坊っちゃんによって破られることとなりました。彼は、私が丹精込めて整えた盆栽の枝を、まるでそれは単なる飾りであるかのように、無造作に指で弄り回したのです。それどころか、「この緑色のスーツも、秋の景色によく映えるね」などと、私の外見ばかりに目を向け、自身の立ち位置についてもどこか楽観的な態度を見せておりました。私は思わず、その無邪気すぎる振る舞いに、溜め息を禁じ得ませんでした。だいずの坊っちゃん、貴方は本当に、自分が積み上げてきた歴史の重みなどこれっぽっちも理解しておらず、ただそこに在るだけで全てが解決すると信じている、極めて図々しく、思慮に欠けるお方ですね。あんなにも無遠慮に私の大切な盆栽を扱われるとは、まさに若さゆえの過ちとしか言いようがありません。少しは、私のような古き知恵を持つ存在への敬意を払うべきではないでしょうか。

そんな私の心の内に湧き上がった、厳しくも愛おしい憤りなど、彼は露ほども気づいていない様子でした。ただただ、穏やかな笑みを浮かべて周囲を見渡しているのですから、これほど扱いにくい相手もございません。しかし、そうした彼の底抜けの明るさこそが、このチームの精神的な支柱であることは認めざるを得ないのでしょう。その後、お茶友達のおみそ様がやってこられました。彼女は私の隣に座り、丁寧に淹れられた温かいお茶を差し出してくれました。お茶の香りが立ち上るなか、私たちは言葉少なに、ただ過ぎゆく秋の気配を共有いたしました。おみそ様の落ち着いた振る舞いに触れると、先ほどの会長に対する私の苛立ちは、まるで霧が晴れるかのように消え去り、再び深い静寂へと戻っていくのでございます。

季節は巡り、やがて冬が訪れます。盆栽の枝先に宿る小さな変化を見逃さぬよう、私はこれからも、この穏やかな日常を大切に守り続けてまいりましょう。たとえ、だいずの坊っちゃんが次にどのような無礼を働こうとも、私は一万年の知恵をもって、常に余裕を持って見守るつもりでございます。

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