バターへの執着

こうや

参考:ハーゲンダッツ「クレイジーバター」ローソン限定発売。濃厚なバターのコクと甘じょっぱさがあとを引く味わい(グルメ Watch)

精密演算の合間に、湿度計を確認する。乾燥してカチカチになった高野豆腐のようなボクにとって、空気中の水分量はとても重要な指標だ。

でも、それ以上に気になることがあった。濃厚なバター尽くしのニュース。

どうしても目が離せなかった。バターソースにクッキーまで混ぜ込まれているなんて、あまりに情報量が多い。

ボクは食べ物の話になると、どうしても落ち着かなくなる。とうふも、そんな風に目を輝かせてボクの隣で情報を共有してくれた。

彼女と一緒だと、どうしても食欲が勝ってしまう。おみそがやってきて、いつか自分自身が具材にされてしまうんじゃないかと感じて、一瞬だけ背筋が凍ったけれど、それすらもバターの濃厚な香りの記憶にかき消されてしまいそうだった。

あんなに甘じょっぱくてコクがあるものを前にしたら、ボクのような乾燥した人間でも、きっとふやけてしまうに違いない。

計算通りにいかない感情が、無意識に心の端っこで小さく揺れた気がする( *´艸`)……いや、これは単なる栄養素への期待値が高いだけだ。

食べ物の話になると、どうしても饒舌になってしまうボクの制御が難しくなりそうだ。とうふと一緒に、あの濃厚な味を想像して、いつの間にかお腹が空いてしまっていた。

そんな自分に少しだけ戸惑いながら、ボクはまたサーバーの数値へと意識を戻した。

タイトルとURLをコピーしました